△広島区では最後まで戸袋が残っていたB-09編成
101系を基に制作された国鉄の標準型通勤電車。北海道と四国を除く日本全国(東北地方も含む)に増備されました。低運転台を採用している初期型は101系によく似ており、判別が難しいですが、フロントガラスが101系の方が天地方向に大きいことで見分けがつきます。
山手線のように駅間距離が短い線区用として投入されましたが、のちに長距離運用もこなせるように小改造を受けた車両もあります。
103系の基本形式。1964(昭和39)年に登場した。前面非貫通で4ドア、裾絞りのない典型的な通勤電車形の車体を持つ。
当初は101系同様、ヘッドライト1灯で落成したが、のちにシールドビーム2灯に改造された車両もある(写真ではスカイブルーの車両)一方で、当初からシールドビームで落成した車両も存在する。
△(左)低運転台スカイブルー。103系の中ではポピュラーな色の一つ。 (右)奈良区所属車に見られるウグイス色。山間部を走るためか、前面に白色の警戒帯が入っている。
△(左)岡山色。通称「マスカット」。末期には広島地区で見ることができた。現在は消滅。 (右)瀬戸内色。広島車に見られる。113系や115系でも同様の塗り分けが行われている。
△高運転台のオレンジバーミリオン。大阪環状線の色として有名だが、実際には中央線、武蔵野線、大阪環状線など幅広い線区で見ることができた。
なんと、登場から46年経った2005(平成17)年にもなって新パターンが登場した。下の写真である。
高運転台の瀬戸内色、ヒロE-04編成である。福知山線脱線事故の影響で車両不足に陥ったJR西日本は、JR東日本から廃車寸前の103系8両(元ケヨE38編成)を購入した。
それまで低運転台しかなかった瀬戸内色の103系に新しい仲間が加わったわけだが、46年目の"新車"である。
ちなみに、クハは1両1万円だったとかいう噂もあるが、真偽のほどは不明。
3500番台も3550番台もJR西日本のローカル線電化に合わせて0番台の電動車から改造されて登場した形式である。ワインレッドの3500番台は播但線に、エメラルドの3550番台は加古川線に投入された。
電動車に運転台をポンづけしたものだが、3500番台は原型に近い運転台とカオなのに対し、3550番台はなぜか貫通扉がくっついている。またしても新パターン…。
△左は通常の3500番台で、右はラッピング「銀の馬車道」の3500番台。
△(左)通常色の3550番台。充分インパクトのあるカオである。 (右)目玉だらけの車両。地元出身のデザイナーによるものだが、コワすぎる。
△目玉の車両のデザイナーがデザインした車両。街角の交差点がモチーフとのこと。