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△中津駅に滑り込む883系「ソニック」

 

 883系は、JR九州が1994(平成6)年に投入した、交流特急型電車で、登場以来一貫して大分〜博多間の特急「ソニック」に使用されている。最高速度は130km/h、日本初の営業用交流特急型振り子式電車である。

 787系に引き続き、水戸岡鋭治氏が率いる、ドーンデザイン研究所がデザインした。落ち着いた印象の787系とはがらりと変わり、ワイパーや連結器の飾り、座席の頭の部分の耳飾り(?)、よくよく見ると耳飾りのキャラクターが描かれている窓のブラインドなど、スタイリッシュながらも遊び心満点の車両となっており、非常に面白い。また、前面のパネルは脱着式であり、デザインは全部で3種類ある。

 なお、元々は7両編成と5両編成が存在したが、現在は7両編成に統一。その際に増備された中間車は885系の設計に準じており、編成の中でも目立つ存在となっている。

△上の写真とは別編成。前面パネルの形状が異なる。

 ちなみに、本形式は当初、「881系」となる予定だったが、水戸岡氏が「『1』はデザイン的に良くない」という理由で「883系」になったという話がある。…ウソかホントかは知らないけど。とにもかくにも、そんなわけで「881系」は存在しない。