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新宿駅にて

△新宿を後にして、一路信州を目指す「スーパーあずさ」。

 

 E351系は、JR東日本が1993(平成5)年に製造した直流特急型電車である。JR東日本の車両形式の中では初めて「E」の文字を冠した車両形式を名乗った。183系・189系を置き換える目的で投入されたが、曲線の多い中央東線でのスピードアップを図り、JR東日本では初めての振り子式車両となった。新宿と長野・松本を結ぶ特急「スーパーあずさ」で運用されている。

 従来の架線方式で振り子性能を発揮するため、パンタグラフは車体を貫通する支持台によって台車と直結する構造を取っている。最高速度は130km/hで、振り子による曲線通過性能は本則+25km/h(R400mの曲線による)。

 

 振り子による曲線通過時の乗り心地の向上と、高速性能を期待されたが、どういうわけか、これ以降JR東日本は振り子式車両を開発・製造していない。また、後継車として発表されたE353系は空気ばねによる車体傾斜を行う仕様であるため、JR東日本の振り子式車両は名実ともに本形式が最後かもしれない。