△國鐵廣島に現れたJR車キハ120。
キハ120は、JR西日本が地方ローカル線のサービス向上とスピードアップを目的に投入した車両で、1991(平成3)年に投入された軽快ディーゼルカーである。新潟鐵工所(現・新潟トランシス)の地方軽快気動車「NDCシリーズ」を基に設計しているため、地方私鉄などに兄弟車が多くあり、バス扉やバスクーラーなど、共通部品も山ほどある。
もともと地方線区にはキハ52やキハ45などの古い車種が多く、それらの淘汰による「線区の活性化(by Wikipedia)」と「運用能力の適正化(←たぶん、こっちがメイン。)」を目的として製造された。
なお、広島地区出身の管理人として、特筆できることとして「日本国有鉄道JR西日本広島支社に配備されている唯一のJR車」である。
製造当初、トイレはなかったが、乗客からの苦情が多く、2004(平成16)年からトイレの設置工事が行われ、2007(平成19)年までに設置を完了している。(ただし、「乗客からの苦情」とは「酔ったオッサンが運転士に絡みまくって、運転に支障が出るようになったため」と容易に推測できる)
なお、トイレ設置工事に伴い、一部の窓が埋められたのだが、埋め方が非常に雑特徴的(窓枠を残したまま車体色の板で塞ぐ)で、鉄道趣味のない一般ピープルでも何らかの改造を施したことが一発でわかる仕様となっている。
●0番台
0番台は、本形式の2次車にあたり、1992(平成4)年に登場した。基本番台である200番台に比べて車体幅が拡大され、車体も軽量ステンレス製となっている。座席はなぜかロングシート。
△関西線色のキハ120。今日もえっちらほっちら山の中を進む。
●300番台
300番台は、本形式の3次車で、0番台との差は座席がセミクロスシートになったことくらいである。△福塩線色のキハ120。1日4本だけ芸備線広島口に姿を現すそうで…。
△高山線色。前後で色が異なり、反対側のカオは赤色である。
股尾前科運転士が運転していたことで、一部の業界では有名。
△岡山駅に姿を現したキハ120津山線色。
津山線、吉備線のほか、岡山を飛び出して大糸線でも活躍し始めた。