トップ>鉄道写真>近郊型・通勤型車両>721系

 

 

△721系の代名詞、快速エアポート

 721系は、1988(昭和63)年に登場した、JR北海道の近郊型電車である。

 当時の北海道の電化区間の主力と言えば、711系であるが、この車両は札幌近郊圏の旅客需要の増加と、退避線のない中、多種多様な種別が走るうえ、それらから逃げ切ることができるほどの高加速性能を有した車両ではなかった。そこで、JR北海道がそれまでの道内の車両から内外の仕様を一新して世に送り出したのが721系である。

 

 北海道の普通列車用の車両としては初めて、製造当初から冷房装置を備えている。また、前面はキハ183系のデザインを基にし、車体は軽量ステンレス製となっているなど、北海道独特の厳しい気候を反映しながらも、サービス・性能向上に努めた車両となっている。快速エアポートや、札幌近郊区間の列車を中心に運用されているが、同じ道内の電化路線でも、江差線・海峡線では運用されていない。

 外観上の差異は全くと言っていいほど無いが、性能面では異なる車両がごちゃまぜになって存在している、ある意味日本一カオスなJR車。


●バリエーション

F-3016/白石-苗穂

△130km/h走行対応車にあたる車両。最高速度が異なるものの、運用自体は最高速度120km/h編成と同一となっている。

 

F-5203/白石-苗穂

△6両編成のうち、ブレーキの遅れ込め制御を行う車両にあたる。電動車の制御システムが異なるため、とのことだが…ややこしい。