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コツK-18/田町駅

△JR東日本の標準車種として縦横無尽に走るE231系

 

 E231系は、209系を基にして最新のIT技術を駆使して製造されたJR東日本の一般型電車で、2000(平成12)年に登場した。後々に登場したE233系やE531系などは本形式をベースにしているほか、私鉄各社の新車両にも影響を与えた意味では、かなり完成度の高い車両と言える。

 

 もっとも特徴的なのは運転士支援システムの一種であるTIMSであろう。TIMSは「Train Infomation Management System」の略で、読んで字のごとく「列車情報管理システム」である。このTIMSは力行、自動放送、車内ディスプレイの指令のほか、ブレーキや点検までこなしてしまう。まさに、「気が効く」を通り越した超高性能なシステムである。


●0番台

 0番台は、2000年に中央・総武緩行線に、2002(平成14)年には常磐緩行線に投入された車両で、通勤型車両の部類に入る。中央・総武緩行線用の車両は、205系の6扉車であるサハ204のような6扉車を連結している。また、常磐緩行線は10+5両で15両編成を組成するが、これは通勤タイプの車両単独では最長の編成である。


 ミツB9/飯田橋駅

△中央・総武緩行線用のE231系0番台。黄色の帯を巻く。

209系500番台と酷似しているが、6扉ステッカーとフロントマスクの色が見分けるポイントである。

 

マト115/上野駅

△常磐緩行線用の車両。エメラルドグリーンとウグイスの帯を巻く。

最長編成を組むものの、成田線では単線をゆく10両編成の0番台を見ることができる。


●500番台

 山手線タイプのE231系。車両自体はヨドバシアキバとかの看板でなじみも深いハズ。

 E231系の貫通編成では最長の11両編成を組み、情報提供用の液晶ディスプレイをすべての車両に備えるというハイテク車。かつては6ドア車を2両連結していたが、ホームドアの関係で現在は普通の4ドア車になっている。

トウ546/御徒町駅?

△今日も東京の大動脈を支える山手線。

 

サハE230-536/秋葉原駅

△特徴的な6扉車。現在では拝めない車両だが、0番台中央・総武緩行線ではまだ現役である。

 

トウ545/秋葉原駅

△山手線にウグイス色が登場してから50周年を記念したラッピング車。

これはこれでよく似合っていると思う。


●800番台

 東京メトロ東西線と直通する、103系1200番台・301系の置き換えで登場した。E231系では唯一の狭幅車で、外見上は209系とよく似ている。地下鉄乗り入れ対策のため、先頭車には避難用の前面貫通扉が隠れている。

ミツK4/中野駅

△103系に比べてMT比も下がった。VVVFさまさまである。


●近郊タイプ

 E231系の近郊型。どの辺が近郊型なのかというと、グリーン車がある・一部セミクロスシートがある・トイレがある、程度である。俗に「1000番台」とも呼ばれるが、車両ごとのスペックによって番台区分がなされており、カオスなことになっているため、ここでは「近郊タイプ」とする。

 東北線・高崎線・湘南新宿ライン・東海道線で運転されており、首都圏全体で見てもかなりメジャーな車両になっている。

コツK-17/新子安駅

△東海道線のカオとなったE231系。