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△特急「いなほ」用のE653系1000番台。7両編成である。

 E653系は、JR東日本が特急「ひたち」で使われていた485系を置き換えるために製作した交直流特急電車である。JR東日本管内の交流の電化方式には交流20000V 50Hzしかないのだが、当初から様々な線区での運用を見込んでか、対応している電化方式は直流1500V、交流20000V 50Hz/60Hzと、俗にいう「三電源」の車両である。当初はグリーン車の設定はなく、すべて普通車であり、E651系を用いた「スーパーひたち」との区別のためか、特急「フレッシュひたち」という特急名で運用されていた。

 当初投入された特急「ひたち」はE657系に置き換えられ、現在は1000番台と1100番台を名乗り、特急「いなほ」と特急「しらゆき」で運用されている。


●1000番台・1100番台

△特急「しらゆき」用の1100番台

 E653系自体は従来、常磐線で運用されていたため、新潟・秋田地区で運用すべく、耐寒耐雪構造を強化した。その他、塗装変更や、客室暖房の強化、さらに細かい点として、併結を行わないため電気連結器が撤去されているなどの改造も行われている。
 1000番台は主として特急「いなほ」に、1100番台は主として特急「しらゆき」にて運用されている。