●路線概要
滋賀県草津市草津駅から兵庫県加古川市加古川駅までを結ぶ、167.6kmの幹線です。全線が関西旅客鉄道本社に属し、草津〜枚方公園間を枚方列車区が、守口〜池田間を豊中列車区が、川西〜六甲山手・木見〜加古川間を西宮列車区が、甲南台〜白川台間を神戸列車区が管理しています。
都市型路線と近郊路線の性格を併せ持っており、枚方〜神戸間は複々線を生かした高頻度の輸送サービスを展開しています。通勤輸送を行うため、朝夕のみ運行される「区間快速」など、比較的に列車種別が豊富です。その一方で特急列車の運行は極めて少なく、普通・快速列車による列車が大半を占めます。
関西旅客鉄道本社の最寄り駅である豊中駅や、YRNグループ唯一の車両工場がある唐松駅、車両基地を併設する枚方、新西宮、三木駅など、路線設備・機能自体はかなり充実しています。
豊中〜唐松間は、関西旅客鉄道はもとよりYRNグループでも最も古く、名実ともに最初に開業した路線です。
●運行形態
先述の通り、本路線の運行形態は、普通・快速列車系が中心です。また、JR琵琶湖線やJR神戸線、湖西線、草津線との直通運転も行っており、運行範囲自体は非常に広範囲になっています(現ダイヤでの普通列車運行区間の最東端は豊中発豊橋、最西端は野洲発播州赤穂)。
京都、枚方、豊中、新西宮、神戸、三木で運転系統が分かれており、中でも草津〜京都間、神戸〜木見間は快速列車による各駅停車が中心です。新快速はほぼ全線を通しで運転する場合が多いものの、それ以外の種別での全線通し運転は比較的少ないのが特徴です。貨物列車も運行されていますが、守口〜淀川間は貨物線を経由し、大阪駅を避けるようなルートになっています。
関西学院前〜木見間は、神戸市街を通るルート(神戸ルート)と六甲山地の北側を通るルート(六甲ルート)があり、先に開業したのは六甲ルートですが、神戸ルートが開業してからは、路線の主力は神戸ルートとなっています。
●使用車両
関西旅客鉄道本社のお膝元の路線ではありますが、JR型の車両と同じくらいの国鉄型車両も運行されています。
赤…隔日で運行、青…新快速・快速・普通で運用、オレンジ…快速・普通で運用、青緑…区間快速・普通で運用、ピンク…普通列車で運用。 ただし、(特記)のあるものは別。
特急列車の後ろには使用列車名を記載。
-特急列車
・281系-はるか(草津-三木)
・285系-寝台特急サンライズ銀河(神戸-東京)
・475系-急行立山(富山-京都-山科川)(京都-山科川間回送扱い)
・683系-サンダーバード(豊中-金沢)、びわこエクスプレス(豊中-米原)
・キハ181系-特急さつき(豊中-名古屋)
・14系-寝台急行銀河(京都-東京)
・24系-寝台特急流星(柳井-東京)
・オリエント急行-寝台特急流星ノスタルジア(柳井-東京)
-普通列車
・113系
・115系
・117系(区間快速運用も含む)
・207系
・221系
・223系
・225系
・313系(JR東海からの乗り入れ)
・321系