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△特急「はまかぜ」では、姫路駅で折り返しが発生する

 

 キハ189系は、老朽化したキハ181系を置き換えるため、JR西日本が2010(平成22)年に投入した、特急型ディーゼル車である。従来のキハ181系の性能では、大阪から姫路までの間に223系新快速に追いつかれる寸前までに速度がギリギリであったため、新快速と同じく130km/h運転ができるように性能がアップしている。

 フロントのデザインは従来のキハ181系を彷彿とさせるデザインが採用されており、好感が持てる。キハ181系では非常報知灯(※)であったライトの位置にはフォグランプが埋め込まれている。側面の行き先表示は全面LEDとなっているほか、キハ181系とは異なりグリーン車の製造はない。なお、車端部の座席にのみ、コンセントが設置されている。

 投入以来、長らく特急「はまかぜ」、「かにカニはまかぜ」のみで使用されてきたが、2014(平成26)年3月より、増発された特急「びわこエクスプレス」にも充当され、東海道線草津駅まで乗り入れている。現時点で、JR西日本所属の特急型ディーゼルカーとしては最も東まで運転されていることになる。

 

 (※)…キハ181系正面上の灯具のうち、向かって車両内側にある赤い灯具。事故時などに交互に点灯するのだが、少なくとも私は点灯しているのを見たことはない。